初めての
アートイベント
劇場ってどんな服で行けばいい?
よく分からないけれど、
行ってもいいの?
そんな疑問にお答えします。
<何も分からないんだけれど、行ってもいいの?>
大丈夫です。ぜひ行ってみてください。
最初は少し行きにくく感じられるかもしれませんが、どのイベントの主催者・出演者も「新しいお客様」のご来場を、心からお待ちしています。ぜひ足を運んでみてください。
<どんな服を着て行ったらいい?>
どんな服装でも構いません。
劇場などはドレスコードがありそうなイメージが先行するかもしれませんが、よそ行きの服を着ている方からカジュアルな服装の方まで、様々な方がいらっしゃいます。
「何を着ていこう?」と悩むところも含めて、楽しんでみるのはいかがでしょうか。
ご心配な方は、オフィスカジュアルのような服装がおすすめです。
<会場って寒い?暑い?>
会場内は空調が効いています。お客様に快適に過ごしていただけるような温度設定をしていますが、人によっては暑い/寒いと感じられることがあるかもしれません。
自分で調整ができるよう、1枚羽織れるものを用意しておくと便利です。
<荷物が大きいんだけど>
他の方の迷惑にならないよう、会場に持ち込む荷物は膝の上や足元に置いて収まる程度のものにしましょう。
会場で配布される、または購入するパンフレットやチラシは、A4サイズであることが多いです。小さなハンドバックで行かれる方は、エコバックなどを準備しておくと持ち帰りに便利です。
イベントによっては荷物の持ち込みに制限があるかもしれません。その場合は、開催者の指示に従ってください。
大きい荷物ついては、原則としてロッカーを利用するか、もしあればクロークに預けましょう。
<雨が降っていました。傘はどうしたらいい?>
もし傘立てがありましたら、傘立てを利用しましょう。クロークがある場合には、傘も預けられることが多いです。
もしなかった場合又は全て利用されていた場合には、会場内に持ち込んで構いません。ご自身が座られる席の下に、横に寝かせるなどしましょう。もし入り口に用意がありましたら、ビニール袋のご利用をお忘れなく。
特別な指示がある場合には、それに従ってください。
あまり雨風がひどくないようでしたら、折り畳み傘で行くのもおすすめです。
<冬のコートはどうしたらいい?>
クロークがありましたらクロークへ。クロークがない場合には、手持ちで会場に持ち込みましょう。折りたたんで膝の上に置いておいたら大丈夫です。
<そもそも ”クローク” って何?>
クロークとは、劇場内に設置されている上着や荷物の預かり所です。
利用料金は場合により異なりますが、有料でも数百円程度であることがほとんどです。お客様ならば誰でもご利用いただけます。
上着や荷物を預けた時に受け取る番号札等は、失くさないようご注意ください。引き取りの際に必要です。
また、会場設備としてクロークがあったとしても、利用できるかどうかはイベントにより異なります。主催者にご確認ください。
<知っておくべきマナーを教えて>
1.上演中の許可のない撮影・録音は厳禁です。権利の侵害にあたりますので、絶対にやめましょう。
2.携帯電話や時計のアラームが鳴らないよう、開演前に設定しましょう。上演の妨げ、他の方の迷惑になります。また、ご自身もとても焦ることになります。
3.上演中のおしゃべりはやめましょう。感想のシェアは、上演が終わってから楽しみましょう。
4.帽子を着用している方は、上演中は脱ぎましょう。後ろの方の視界を遮ってしまいます。
5.椅子の背もたれに背中をつけて鑑賞しましょう。左右に揺れたり、集中して前のめりになったりしてしまいますと、他の方の鑑賞を妨げてしまいます。
<小さな子供も一緒に入場できますか?>
イベントにより異なりますので、必ず事前に主催者へお問合せください。
上演時間中は座りっぱなしで長時間過ごすことになります。途中で席を立たれる可能性がある場合には、出入り口に近い端の席を確保されることをおすすめします。
会場によっては、親子席や託児サービスを利用できる場合もあります。利用に際しては、必ず主催者にお問い合せください。
また、親子連れのお客様に向けたイベントが開催されていることもございます。こうしたイベントでは、お子様に向けた様々な配慮がされており、保護者の方にも安心してお楽しみいただけます。
親子向けのイベント情報はこちらにまとめて掲載しています。どうぞご確認ください。
<「開場」と「開演」の違いを教えて>
「開場」とは、会場を開けること。「開演」とは、実際に上演が始まることです。
チラシやポスターなどに「開場:〇時 / 開演:▲時」と表記されている場合、
・客席に入れるようになる時間が〇時
・実際に上演が開始される時間が▲時
と考えてください。
<「受付開始時間」って何?>
イベントによっては、受付開始時間が設定されている場合があります。
これは、会場入り口に設置されている受付にて、当日券の販売や、事前購入者のうち受付でのチケット受け取りを選択した方に引き渡しが始まる時間です。
客席に入れるようになるのは開場時間になってからですが、チケットを事前に受け取っていますと、スムーズに入場することができます。
<開演時間に間に合わない!途中入場できる?>
イベントにより異なりますので、必ず事前に主催者へお問い合せください。
また、途中入場される際には、必ず会場スタッフの指示に従ってください。
<コメディタッチが面白くてつい笑っちゃった!これってマナー違反?>
いいえ、マナー違反ではありません。
公演には様々な趣向が凝らされています。自分の心の動きにはぜひ正直に、笑ったり泣いたりしてください。
<拍手ってタイミングがあるの?>
各ジャンルごとの「拍手のタイミング」というのはたしかに存在します。全てをご紹介することはできませんが、多くのジャンルで共通しているのは「出演者が観客に向かってお辞儀をした時」や「作品の終わり」です。
初めてでご不安に思われるならば、大勢が拍手をする時に合わせると、機会を損なうことはありません。
ただ、あまりに素晴らしいとタイミングなど関係なく拍手が起きたり、逆に拍手をするのも忘れて没頭してしまうこともあります。そういった意味では、タイミングを気にしすぎる必要はないかもしれません。
<拍手の大きさで意思表示をしましょう>
拍手の大きさは、観客の満足度の意思表示です。
心から楽しめた時には、ぜひ大きな拍手を。万が一物足らなく感じた時には、控えめに拍手をすることで、その気持ちを伝えることができます。
場合によっては、拍手をしないという選択肢があっても構いません。
<拍手するだけではとても足りない!どうしたらいい?>
気持ちを表すのに拍手では足りない場合には、拍手している手を高くする、スタンディングオベーションをする、といった方法があります。
本当に素晴らしいものに出会いますと、不思議なもので自然と身体が動きます。あまり深くは考えず、「満足度に応じて拍手」とだけ覚えていれば大丈夫です。
<見たけど、なんだかよく分かりませんでした>
内容・趣旨によっては、明快なストーリーや展開を打ち出さず、あえて分かりにくく作られていることもあります。無理に分かろうとする必要は全くありません。
ただ、よく分からなかったなぁと思って「私には合わない…」と即判断してしまうのは、もったいないかもしれません。
時間があれば、思い返したり、思いを巡らせてみたりしてみましょう。考えた結果、やっぱり分からない、でも大丈夫です。結論を出す必要はありません。ある時突然、そして無意識に、新しい視野が拓けてくるかもしれません。
新しいものとの出会いは、人との出会いに似ています。
初めての出会いは誰しも不安に感じるものですが、一度仲良くなると気軽に会えるようになります。
人との出会いを楽しむように、ぜひ ”未知の世界”との出会いを楽しんでみてください。